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2011年 06月 06日

ポンチ絵の謎

「ポンチ絵」って知ってますか?

先日、一緒に仕事をすることになった若い友人と。
デザインのイメージをざっくり知りたかったので、
「じゃ、ポンチ絵みたいのでいいからデザイン送って」と言ったところ、
後日「ポンチエってポンとでた知恵、みたいな意味かと思ったよ」との返答。
ああそうか、ポンチ絵ってあんまり言わないかも、と思って調べてみたら思わずハマってしまった。

考えてみたら今まできちんと確認した事がなかったが、私の解釈による「ポンチ絵」というのは、ちゃんとした図面とかでなくていいから、イメージの概略だけ伝える時にささっと描かれたアイデア図みたいなもの。芸術性・絵画性はゼロで結構。
私がこの言葉を知ったのは、製造の工場や土木建築関係のオジサン方がよく使っていたからで、てっきり現場用語なんだと思っていた。(実際、現場用語なんだと思うけど)

「とりあえずポンチ絵でいいからFAXしといて」はよく言われる決まり文句のようなものだが、
このニュアンスには「きちっと図面描かなくていいいから、とにかく雰囲気だけ教えて」という感じがあるように思う。
(ポンチ絵にはメールじゃなくてFAXが似合う。それも埃かぶった感じの)

ざっと見積もりを取る場合とか、こういうの作れるかどうかの確認とか、とりあえず急いでラフに結論がほしい場合には役に立つ。
そして製造業の方々は優秀なので、ポンチ絵レベルでも結構モノはでき上がってしまう。

実際、現場レベルでのポンチ絵はどんなものかといえば、こんな感じ。
ちなみにこのサイト、素晴らしい。




しかし今回初めて知ったが、この言葉は官僚の方々のお使いになる業界用語、いわゆる「霞ヶ関用語」だということだ。
「システムの全体像を説明する概念図」みたいなことらしい。そんなお偉い用語だとは全く知らなかった。
特に国土交通省では好んで使われる用語、と知人の解説。
googleで検索してみたら、たしかに「政府調達ポンチ絵」というのが出てきた。なんじゃそれ?

震災後の原発関連の記者会見で、原子力保安院の人たちがやたらと「資料のマンガにありますように」という謎の言葉を発していたが、どうやら「マンガ」も「ポンチ絵」同様の意味らしい。(普通に「図解」とか「フロー図」とか言えばいいじゃん!)
「マンガ」も「ポンチ絵」もかなり間抜けな響き。昭和な、下手すると大正な。(語源はwikipediaなどでご覧下さい)


実は私はポンチ絵を描くのも読むのも大得意。
以前「こんな家具ほしいプロジェクト」という、一般の主婦や女性の方から応募された夢の家具のアイデアを実現するプロジェクトの仕事をしたことがある。
その時に山ほどのポンチ絵的な説明図を見たのだが、絵心がなくてもポンチ絵でイメージは相当伝わるということが分かった。
むしろうまくない方がいいぐらいで、うまい絵だと絵に引っ張られてやりたいことの本質が伝わらないこともある。

ところで別の調べものをしていたら、こんな図も出てきた。
描いた主は悪名高き歴史的独裁者。
このスケッチからその後誰もが知っている量産品が生まれた事を考えると、「歴史的ポンチ絵」と言えない事もない。
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by chiori66 | 2011-06-06 00:31 | つれづれ日々の泡


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