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2005年 03月 03日

闇という非日常。

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高松からフェリーに小一時間乗って、直島へ。ここにあるベネッセアートサイト直島という安藤忠雄設計の美術館+ホテル。行った人みんなが絶賛してて。

島に着いたら、噂通りなにもない。バス停すら、どこ?どこ??って感じで。島唯一のバス路線でとりあえず町の方へ。
家ブロジェクト」というのがあって(村の古い建物等を使ったアート)明日から台風被害の修復でお休みらしく、今日がぎりぎり。ラッキー。
細い路地の入り組んだ古い町並み。その中の民家を改造したインスタレーション。入口に猫と店番のおばあちゃん。似合いすぎ。
作品ははっきり言ってよくわからず。でも建物そのものの魅力で◎。

次に神社。お社そのものをアート作品に。ガラスの階段と地下の石室。なるほど。よくわからないんだけど…気持ちはわかりました!宗教という公なものと、作品という個について考える。



神社の森を抜けて、次黒い建物。でかい。これまるごとジェームズ・タレルの作品。
(※ここから先ネタばれになります!)
この建物はいわば巨大な闇装置。中に通される観客は最低10分はそこを動けない。なぜならあまりに暗すぎて何にも見えないから!自分の体ももちろん足下も完全に見えない。前後不覚の闇。あまりに暗いと目を開けているのか閉じているのかもわからなくなる。自分の生き物としての身体の限界と、同時にある種心地よいほどの存在の心細さ。内観とか観照とかという言葉を思い出す。
しかし不思議な事に、だんだんに目が慣れて来ると、見えてくるのだった。闇の中に淡い階調が!
それらが徐々に視界全体に広がり始め、気付くとさっきまで何も見えなかった黒い空間に、くっきりと二つの光源と四角く切り取られた「作品」が見える。それを取り囲む煙るような白い(?)空気も。
不思議~。今度は人間の生物としての能力の限界の広さに驚いてしまいましたよ。感動。
この作品はわかりました!ちなみに建物はアンドーだそうです。

ぶらぶら歩いていたら、軒先に出てきた年配のおじさんと立ち話になる。どうやらボランティアガイドの会長さん。話はずんで、町の中を案内してもらう事に。こういうハプニング、好き!
狭いけど独自の歴史を持つ島の、ほんの数丁角の中に郷土史のあざやかな遺産。面白い。
おじさん、近所の家に勝手に入ってって見せてくれちゃうし(笑)。素敵な一期一会でした。

やっとこさベネッセハウスへ。
美術館の中にホテル。部屋別館につき、なんとケーブルカーで!(ほとんど登山電車。他に乗客がいないのをいいことに「わが心のサンフランシスコ」を唄いまくる。)

エクステリアからして渋くゴージャスな作り。池と壁、微妙にバラガン?
お部屋はひたすら広くおうちっぽく、瀬戸内海眺望、ガガーっと自動で開閉するテラスに続く大ガラス、白い壁面にリチャード・ロングの作品(直描き)。
これは気持ちいいです。
ここにヘミングウェイみたいに長逗留して小説でも書いたらいい感じ。海に向かってタイプライター。
外なんて出ないで、ここに籠って仕事した~い。するー!(休みの意味なし)

機会があったらみなさんも後学のためにも是非。みんなが良い良い言うのがわかりました。ぼーっとできます。とりあえず、ぼーっ。
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by chiori66 | 2005-03-03 22:27 | パノラマ・ロードムービー


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