2005年 09月 26日

公僕さんと私〜あるいは夜明けのレッカーとフェミニズムの朝焼け:前編

a0011442_14302346.jpg徹夜明けで外に出てみたら、雨の中こつ然と消えていた。事務所の脇に置いておいたはずの車が。
舗装ににじむ白チョークの文字。

「2:30レッカー移動、中央署」

くー、やられた…。

確かに昼間に見回りが来ることがたま〜にあるとはいえ、しかしこんな人通りも駐車量もない道路でレッカーする必然性あるの?しかもどしゃ降りの真夜中に??ひょっとして通報?
私、運悪すぎ…。

とはいえ、とりあえず行かないとうちに帰れない。道警(北海道警察)のレッカー業者は仕事場から徒歩5分のところにありしかも知り合いだったりするのに、わざわざタクシーに乗って北1条の中央署まで出頭するはめに。




早朝5時の警察署は、新築ということもあってかまるで終夜営業の店か何かのようにこざっぱりとしている。
補導されたガキンチョどもとか酔っぱらいとか暴走族とか、そういう風情はゼロ。映画「フェリスをある朝突然に」のチャーリー・シーンみたいな人はいませんでした。

受付の緒川たまき似の婦警さんに「レッカー室」に案内される。
レッカー室は受付から入ってすぐ左、まるで「ハイ、いらっしゃーい」とばかりにアクセスしやすい動線上にあったりして、いかに一般人の利用頻度が高いかを物語っているようだ。
担当者はダニー・デビート似のおじさんと佐藤琢磨くずれ風のおにいさんの二人。
こういうところにしては珍しく、というかむしろこういうところだからなのか、なんとなく温厚そう親切そうな佇まいのお二人。
いやはや、夜のお勤めごくろうさまです。

そもそも私は警察と相性が悪い。いや、正しくは交通取締り官と。彼らを見るとなぜだか条件反射的にアドレナリン濃度高まるのだ。
日頃は努めて「おまわりさんたち、ありがとう。おかげでぼくたち平和に暮らせてます」と唱えるように心がけているが、面と向かうとダメ。私の中の何かがプチッまたはガシャンとなるのである(たぶん火炎瓶とか?)。

もちろんいい警察官もいるし、実際その方が多いんだろうけど(希望的観測として)。
しかしながら、交通課のオヤジ達の、不気味に慇懃でありながらあらかじめ性悪説的な人を疑うような態度、あれを見るとチョーなムカつきを押さえられない。
一度は不当ネズミ取りに対し捺印拒否の上、逆に説教までしてしまった。
…単なるゴロつきである。前世はか?

でも今回は私、偉かった。わりと大人しくムカつく心を抑えつつ(当社比7割減)粛々と手続きを終える。眠いし早く帰りたいから。
まぁ、途中超フェザー級のジャブ程度に悪態もついてみたが(つくなよ)、目の前の担当者さんに訴えたところで何の意味もない。
「いやー、分かりますよお気持ちは…」
なんて、たぶんマニュアル通りであろう同情とねぎらいの言葉によるひざカックン戦法でこちら(ゴロつき)の戦意喪失をうながされると、ゴネてる方がよっぽど馬鹿っぽい気持ちになる。ここはお約束通り、大人な感じで淡々と。

手慣れた感じで調書を取り、レッカー費用の支払い同意をタッチパネル式の機械で説明するお二人。
いつも思うのだが、警察官で字のうまい人見たことないね。なぜか皆激しく左に寄ったクセ字で、書き順も変。まあ、どうでもいいけど。

しかし、こうシステマティックに処理されると、
「必然性の薄い場所での交通取り締まりは、あまねくすべて集金活動である」
という私の持論に一層確信を持たずにいられない。
はしょって言えば「駐禁違反→レッカー(人質)→罰金支払い」なわけで、その間に本来あるべき「懲戒」とか「反省をうながす」っていうプロセスが、というかそのプロセスに対する意思が全く感じられないのである。(罰金そのものが懲戒なんだけど)
せっかく捕まって(?)出頭までしているのに、「違反駐車なんかしてダメじゃないですか!」でも「以後気をつけましょう」でもなく、淀みなくオートマティックに調書と請求書を作成されて支払い方法の打ち合せ…みたいになると、「やっぱり始めからお金目当てだったのね。不潔っ!」とか思っちゃうんだよなぁ。
…って、私もまったくもって猛々しい盗っ人なわけですが(笑)。
 
さて手続きも終わり「はい、ご苦労さまでした」と、やけに丁寧かつ温厚なお言葉に見送られて早朝のレッカー室を出る。

点数2点。レッカー代12500円、罰金15000円、あわせて27500円也。ううう、イデデデデ・・・。

この金で何が買えたか?
引っ越し家賃の足しになった。iPodが買えた。国民年金2ヶ月分だ。
と思ったら無性にくやしくなってきた。この際、自分の非はおいといて。

このことはお笑いネタとしてブログに書こうかしらんと、ぼんやり考えつつ廊下に出た私だったのだが…。
(後編につづく)
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by chiori66 | 2005-09-26 12:51 | つれづれ日々の泡


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