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2006年 03月 03日

普通の名前闘争

私の名字は『伊藤』というのだが、これは日本で6番目とか8番目に多い名字であるらしい。
ついでにいうと私は自由業なのだが、これは勤め人の方々に比べると領収書をもらう回数が数倍多い。

本屋さんや文具屋さんや郵便局やコンビニで「伊藤で領収書お願いします」と頼むと、10回に8回はこういう返事が返ってくる。

「普通のイトウ様で?」





普通のイトウ様。
普通の。

●普通じゃないイトウ様って何なのだ?
●じゃ「伊東様」は普通じゃないのだろうか?
●「伊東様」はアブノーマルなイトウ様なのだろうか?
●じゃ私はかろうじてノーマルってことなのだろうか?
●それって差別発言になりはしないのだろうか?
●ファミレスのマニュアルにはなんて書いてあるのだろうか?…

レジの前に立って何食わぬ顔をしながら、頭の中ではこのような考えが瞬時にグルグルと高速回転しているのである。

「様」がつくだけまぁいい。10回に4回は「普通のイトウで?」だ。
あんたに呼び捨てでイトウ呼ばわりされる筋合いございませんのことよ。(…ひょっとしてあたし魚に見えた?)

自分が普通かどうかは別として、
この手の問いには「あの、藤(フジ)の方で」と静々と答える事にしている。
が、時にはそれも通じないハラホレな時がある。

今日も聞かれちゃったのだった。

「イはどのイですか?」
この青年が問題にしているのは、トウではなくてイの方なのだ。

イ…。

少なくとも通常私の出会うイトウさんらの10人に8人はフジの方の伊藤さんだし、のこりの2人だって(アブノーマルな)伊東さんだ。
つまり、私が人生で出会ってきたイトウさんたちは、ほぼ100%「伊トウさん」ということになる。


しかしこの青年は「イ」について尋ねてくるのだ。

●私が知らないだけで、世の中にはそんなに沢山の「イトウのイ」のバリエーションがあるのだろうか?
●それとも本屋でバイトなどしていると日々膨大な人数の膨大な領収書を書くため、その中には伊じゃないイトウさんがかなりの割合で含まれているのだろうか?
●それともこのバイトくんは、伊の字を忘れてしまったことの照れ隠しとして、私に伊の字を書かせて難を逃れようって戦法なのか?
●それとも単に反射的に言っちゃっただけなのだろうか?
●たしかに世の中には井藤さんや威東さんがいっぱいいるのかもしれないし…

ああーまたグルグルグルグルと….

領収書たった1枚ゲットするまでには人は様々な障壁を乗り越えなければならないらしい。
もっともありふれた名字であるはずの私でこれだ。
一体世の中の人々は人生のどれだけの時間をこういうやりとりに費やしているのだろう。(全世界で10分に1回くらい?)

ちなみに私がグルグルしながら考え出した理想の受け答えはこれだ。

「あの、一般的なイトウでお願いします」
「あ、一般的なイトウさんですね」

なんかスマートじゃありません?大人の会話って感じ?
でもまだ妄想カンバーセーションの域を出ていないんだな。一度試してみたいんだけど。

ああでも、
●てめぇ、俺が一般的だっていうのか!って腹立てるオヤジとか芸術家とかいる?
●一般的って言って「伊東さん」って書かれたら二度手間?
●「一般的な」なんて「普通の」よりへりくだり過ぎて卑屈?…

グルグルグルグル、グルグルグルグル…(エコエコアザラク、エコエコザメラク…)
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by chiori66 | 2006-03-03 01:09 | 気になることば


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