責任者をだせィ! on the web

kipple.exblog.jp
ブログトップ
2006年 04月 16日

小さな世界に涙する。

a0011442_23522589.jpg東京ディズニーランドに行く。

「カリブの海賊」とか「ホーンテッド・マンション」とか「なんとかマウンテン」とか「なんとかクルーズ」とか、定番アトラクションをはじめ一通り回ってみる。
なんせ16,7年ぶりくらいなので、知らない乗り物、知らないキャラクターがいっぱいな訳なのだが、結局一番感動したのは、意外にも『イッツ・ア・スモールワールド』であった。





今を去ること20有余年前、アナハイムのディズニーランドで初めて見た『イッツ・ア・スモールワールド』は不気味であった。
子供心に「こんなの、子供だましも時代遅れもはなはだしい!」と思った印象が鮮烈。
古くさいデザイン、悪夢のように繰り返されるテーマ曲の響き…(出てきたら否が応でも口ずさんでしまう)、延々とつづく人形踊りの館が実は観客以外無人だという事実…(ユル・ブリンナー主演の映画「ウエストワールド」みたい)
これは平和的というより、むしろ「怖い」って感じだったのだが…

久々に乗ってみて思った。
「これ、最高です!!」

最初に作られたのが1964年、ニューヨークでのユニセフ万博のために製作されたものがその後ディズニーランドに移築されたもの。
出てくる世界中の子供たち人形の文化考証の正確なこと。
マリー・ブレアによる明るく楽しくチャーミングなビジュアルデザイン。
ありえねぇ!ってくらいの世界平和ヴィジョン。

より刺激的なアトラクションやおみやげ売らんかななコマーシャリズムが微妙に鼻につくTDLの中で、ウォルト・ディズニー的世界観を一番凝縮しているのはまさしくここなのではないか?

一点のくもりも暗さもないパーフェクトなハッピーワールドを見ていたら、
…不覚にも涙がでそうになりました。

まぁ、この良さって大人にならなければわからないものなのかも。一番子供向けっぽいアトラクションは、実は一番アダルトだったりして。

いまや牧歌的ともいえるこのアナログアトラクションを堪能しつつ、ふと頭をよぎったこと。
そもそもウォルト・ディズニーがカリフォルニアでやりたかったことは、コペンハーゲンの『チボリ公園』の再現だったのではなかろうか…??

チボリ公園ことTIVOLIは、デンマークはコペンハーゲンのど真ん中に1843年からある世界最古のテーマパーク。
ガタゴトいうローラーコースターが一番スリリングな乗り物!であるチボリは、情報と刺激に毒された日本人から見れば「花やしき?」程度にしか見えないかもしれないけれど、全デンマーク国民にとっては心のふるさとと言っても過言ではありません。

そういえばデンマーク人が「チボリは元祖ディズニーランド」と誇らしげに語るのを何度か聞いたことがあるけれど、なるほどマジカルな夜の照明も、花火もパレードも船の浮かぶ池も花やレストランがいっぱいあるところも共通点がいっぱいあるし。…っていうか、わりとそのまんまじゃん!
逆に、「チボリってどんなところなんですか?」と聞かれれば「イッツ・ア・スモールワールドの全部版です」って感じだし。 

で調べてみると、やっぱりディズニーはデンマークを訪問してチボリにかなり影響を受けたていたみたい。こんな写真もあるくらい。
となると途端にチボリに行ってみたくなる。ああ、もうシーズン到来だしねぇ。

ともあれこの「イッツ・ア・スモールワールド」、やっぱりお子ちゃまには大不評。もういっぺん乗りたかったけど、連れ(10歳)に却下されて断念。
いやいや、君にもいつかこの味わいがわかるようになる日がくるのさ…。

ミッドセンチュリー好き、北欧好きな方なら必見のアトラクションです。
[PR]

by chiori66 | 2006-04-16 23:21 | つれづれ日々の泡


<< 女子力、すごい。〜『The A...      『光・動く彫刻〜伊藤隆道展』 >>