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2006年 07月 15日

顔面表現問題

ここのところ、仕事で人の顔ばかり書いている。
なぜか私の場合、実在する人の似顔絵を描かざるを得ないパターンの原稿が多いのだ。

人間の顔って本当に面白い。
似顔絵の描きやすい顔、描きづらい顔は確かにあるものの、どの顔も決して同じということはないのだ。





よく職人芸を語る時に「1ミリの誤差も許さない」みたいなフレーズがあるが、ミリ単位で狂ってたらすごい話になるよ、顔面上の場合。
例えば、まぶたを虫に刺されて、または泣きはらしてまぶたが1mmも腫れてご覧なさい。人相としては全く別人になってしまうのだから。

というわけで、似顔絵を描く場合には微妙なラインの方向とか、顔の筋肉のどこに力が入っていてどこが弛緩しているかとか、歯を描かずに歯並びを表現するとか、そういうディテールの処理が難しく、奥が深い。ディテールがない場合なら、各パーツの配置のバランスなど。(福笑い参照)
タブレット(パソコン用のペン型マウス)で描くと、何度でもやり直しできるのはいいけど、その微妙なニュアンスを表現するのがなかなか難しい。

写実に徹すれば似てくるか?といえばそうではない。試しに写真をトレースしてみるといい。確かに事実としてはその人なんだけど、一向に似てこないはずだ。
やはりそこには、少ない線のなかでどの特長をとらえるのかの判断というかフィルターを通すことが必要なのです。

似顔絵のもう一つの難しさは、真実一路で描写すると友だち(またはお客さん)をなくすかもしれないリスク。たいがいデフォルメして描きたくなるパーツって、本人はコンプレックスもってたりするからねぇ…。(そのあたりの加減は適宜)

世の中には「似顔絵の天才」みたいな能力の高い人(例えば、みちみちさん)がいて、瞬時に特徴をとらえてサラサラ〜と描けてしまうが、私はそれはできないんだよね。
結構みっちり部分練習して、本人になり切って顔真似してみたり、かなり悪戦苦闘しないとサラッとした線は描けません。
ちなみに今まででもっとも苦労したのはショーン・ペン。あの悪魔っぽい顔って意外と難しい。

試しに、私が密かに自分に似てるのではないか?と思っているロナウジーニョ選手の顔を練習してみました。いや、まだ全然似てない。
多分顔の長さとか鼻と口の位置とバランスとか違うんだよね。口はパーツ練習の結果、一筆書きが一番上手く描けることが判明したけど。まだちょっと獣感が足りないし…(魂入れが不十分)。
もうちょっと練習せねば!
(でもこの精進、人生で一体なんの役に立つのだろうか…)

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by chiori66 | 2006-07-15 00:49 | つれづれ日々の泡


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