2006年 08月 05日

不気味な番組

乙女アイテムの後にこんな話もなんですが…。

我が家にはケーブルチャンネルが入ってるんだけど、この中のアメリカのテレビではいまや「リアリティ番組」が花盛り。
その中でも最もエグいのが『ザ・スワン〜私を変えて!』という番組。
これがまぁなんといいますか…
番組のコンセプトを身も蓋もない言い方で一言で表現すると「ブスがセクシー美人に大変身!」のドキュメンタリー。醜いアヒルの子が白鳥に変身、というわけ。

テレビをつけたらシーズン最終回をやっていて、思わず見入ってしまう。



不細工だ、とか、デブだ、とか、女らしくない、とか容姿に強烈なコンプレックスを持っている一般人を、各方面のエキスパートの手による3ヶ月間のプログラムで大変身させる。その間、本人は絶対に鏡を見られない。
スタジオで初めて変身後の自分に対面する(じゃじゃーん!キャーッ!)って感じで。

日本でも「ビューティー・コロシアム」なんて言うのがあるけど、さすがアメリカと思うのは、その大変身プログラム(ダイエットとか減量エクササイズとか)の中に大々的な整形や豊胸手術が大前提として含まれているのみならず、その整形プロセスを手術を含めてカメラが追う点。(脂肪吸引もあるでよ)
はっきり言ってかなりグロです。整形の先生、容赦なく顔やおなかにマーカーで修正箇所を書き込んで。手術後、顔に包帯ぐるぐる巻きでエクササイズしてたりする。ううう…っ。
そして毎週予選を勝ち抜いた勝者が、最後に「スワン・ページェント」というコンテストで、真の「スワン」を選ぶという寸法。
・・・整形美人のミスコンってどうよ?

出場者は皆容姿のせいでいじめられていたり薄幸だったり、ある意味それぞれの生活圏における「キャリー」な訳なのだけれど、
それが見違えるような美女に変身することによって、醜い自分よさようなら!あっち側からこっち側の世界に参加できるようになった!とばかりに人生劇的にリセットされる。
日本人と違うのは、変身後の姿が笑っちゃうくらいバービーちゃんみたいなステレオタイプのアメリカングラマー(当然全員ゴージャスなロングヘアよ)にバーン!となっちゃうところ。素晴らしい。

コンプレックスに打ちのめされている出演者たちは、新しい容姿を手に入れて本当に自信に満ちて輝いている。本人も家族も最高にハッピー。
引っ込み思案だった人々が、すっかり積極的になってプレイメイトばりのセクシーランジェリーで、拍手喝采の中ダンスする。
こんなに人生変わるなら整形して頑張って本当によかったね、と一緒に喜んであげたくなるほどだ。

しかし、なにかものすごーく腑に落ちないのだ。

これってさ、実はやっぱり洗練されたバージョンの「キャリー」なんじゃないだろうか。(※私、キャリー好きなもので)
大写しにされる変身前の姿を見て視聴者がおそらく内心思うであろうことには微妙な、というよりかなりな悪意が感じられる。
学園レベルだったのが、ミスコン会場の観客全員、いやテレビの前の全アメリカ国民になり、いやがらせではなく終始極端に晴れがましくゴージャスなムードに彩られているあたり、さらにたちの悪さを感じる。
ま、本人が幸せなら別にいいんだけどね。

それともこれがアメリカ?だとしたら、よくわからん世界です。
…あ、いや、私も応募してみようかしら?(←変身願望)
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by chiori66 | 2006-08-05 00:36 | 本日のなんじゃこりゃ


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