2006年 11月 14日

教える。

特技と言っちゃなんだが、教えるのが得意だ。
こどもの頃から「うまい」と言われ、調子にのって隣近所の席の子にかみ砕いて教える係。
(中学では、オタクであるにもかかわらずヤンキーからの信望を勝ち得ていたのは多分そのおかげであろう。)




小中と優等生で、高校で落ちこぼれ。はたまた言葉の通じない所で文盲学生をやってみたりと、天辺と底辺を経験して両方の切なさがちょっとは理解できるつもり。

なんだかんだで10年以上断続的に近く遠く教育に関わっているのだけれど、
結局、教師が教えられることはほとんどないんじゃないか。と思う。

料理は素材が作ってくれているのと同じように、教師は方向を示すだけで、あとは生徒が自分で学んでくれているだけ。

以前は力技で「わかれ!」って押し付けていたけれど(若かったのねー)、
人間、自分で気づいたこと以外は身につかない。私自身だってそう。

気づきの地雷をいかにさり気なく埋め込むか、いかにモチベーションをあげるきっかけを作れるか、今はそういう授業のデザインを心掛けている。
敢えて失敗させるし、間違えさせる。発見できたら盛大に褒める。
自分は間違えるのが怖い子供だったから、トライ&エラーへの勇気と尊さと大切にしてあげたい。
まぁそれだって、いつも最良の手段かどうか疑ってかからなければならないけど。


今日は時々教えに行っている専門学校の日だった。

今日は美術なんてケもないガングロ娘が頑張って、自分の満足のいく作品が初めて作れた。よかったよかった。
教えるのって物凄くエネルギーを使う行為。でもこういう嬉しさを共有できることが一日に一つでもあれば反対にエネルギーをもらえる。やっててよかったなぁと思える。
その子にとっては人生の中のほんの一瞬なんだけど。

そういえば「教育」は今や最もホットな話題。というより、背筋の寒くなるコールドな話題、と言うべきか。

校長先生、何があったって自殺しちゃいかんよ。その学校の子供たち、生涯腑に落ちない矛盾を抱えて生きていくことになるんだから。

社会が教育を侵食しているのか、教育が社会を変形させているのか。

イト−先生、今の時代、教育はそんなに単純じゃないですよ、って一笑に付されそうだけどね。
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by chiori66 | 2006-11-14 17:51 | つれづれ日々の泡


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