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2007年 08月 19日

電気つけないと死ぬぞオバさんの怪

というわけで、鍵を忘れた私は夕方家人が帰宅した頃に家に戻り、ついでに今年最初の秋刀魚を食べ、気を取り直して再度仕事場へ、今度は車を取りに出かける。

日もとっぷり暮れ切っていましたがいい感じに涼しくなったので、今度は別ルートでやっぱり徒歩で仕事場へ行くことにした。(本日2度目。懲りない)




我が家は小高い丘のてっぺんなので、どちらの方向へ行くにも下り坂。
音楽を聴きながらいい調子でテッテケテッテケとウォーキング。札幌はそれなりに地方都市なので、ちょっとした暗がりが道ばたにあったりするのだが、

その暗がりから突然飛び出してくる自転車あり。部活帰りの高校生のようである。あぶない!びっくりした!
自転車の電灯が点いていないのだ。


さて、日頃かなりだらしない私であるが、これだけはどうしても許せない!と正義の炎がメラメラと燃え盛ってしまう事柄がいくつかある。

一つはゴミのポイ捨て、もう一つは選挙はじめ各種街宣カーの音量、そして本をぞんざいに扱う行儀の悪い立ち読みだ。
どれも現行犯だと、我慢できずに相手構わず注意してしまう。右翼の街宣カーに向かって「う・る・さ・い!!!」と叫ぶ。もしも本屋でハタキを持っていたら、折り目をつけて雑誌を読む客を容赦なくバタバタと叩いてしまうだろう。
まるでガンコおやじだ。


そして、もう一つ。私のおやじスイッチが最高にONに入る瞬間。
それが「自転車の無灯火」である。


私も子供の頃、「自転車の電気なんてペダルが重くなるだけだし、だいいち照度が低すぎて前を何にも照らせないから点けても無駄じゃん!」と思い(まぁ「じゃん」とは言わなかったけど)近所を無点灯で走っていたら、向かい側から来た交番のおじさんにこっぴどく叱られた。

その時は何故怒られたのかよく理解できなかったが、自分が車を運転するようになってやっと意味がわかった。
点灯は自分の為ならず。要は車や対向してくる相手に「私、ここにいます」という存在アピールをしているのだ、ということに。(そりゃあ、あの電気で道照らせるわけないよね)

その直後、大変怖いニュースを聞いた。
夜の真っ暗な豊平川のサイクリングロードで、無点灯で全速で走ってきた自転車同士が正面衝突。双方飛ばされてひとりが即死。
自転車同士で、なんと即死…。こえ〜〜〜!

というわけで、私の頭の中ではまんまと『無点灯=死ぬ』という図式が刷り込まれてしまったのである。
   
       *             *             *     

話は長くなったが、それ以来というもの路上で無灯火の自転車乗りを見かけると、かつて小学生の私がそうされたと同様に、すれ違い様に

「電気ついてませんよ!」(危ないじゃん!つけろよ!)…A
と思わずどうしてもたしなめてしまうのだ。

たいがいの人は言われた瞬間、かなり怪訝そうな顔をする。
そりゃそうだろう。暗闇で突然赤の他人に怒られるんだから。

そう、私もいい大人なんだからもうちょっとマイルドにやらなきゃ…と思い、最近は
「電気ついてませんよ〜」(たぶんうっかり忘れてたんですよね?ね?…的なニュアンスで)…B
にシフトしている。十分大人げないけど。

で、話は戻るが、

家から出て30分ほど歩く間、部活帰り少年を筆頭に、無灯火自転車が来るわ来るわ。

最初はBで優しくたしなめていた私も、数の多さに次第にイライラしてき始め、
というのも言われた兄ちゃんやらおばさんやら、明らかにシラバっくれて聞こえないふりをして無灯火を続けるもんだから、
気がつくとAの口調で、ひょっとしたら舌打ちでもしていたかもしれない勢いで、立ち漕ぎのおねーちゃんらに怒りのメッセージを送り続ける私がいた。

どのくらい多いかというと、仮に10台とすれ違ったら7台は無灯火である。

ひどいギャルに至っては、道路の中央の路面電車のレールの上を、半分倒れかかりながらピンヒールでよたよたふらふらしている。もちろん無灯火。
おまいさん、冗談じゃなくタクシーに轢き殺されるぞ!(轢いたタクシー、御愁傷様)

とにかく多さと、私のこのなんとも優しい親心への社会の無理解さに、半ば怒り心頭の過呼吸症候群一歩手前。

口をついて出るメッセージはいつのまにか
「電気つけないと死ぬぞ!」と、世を呪い吐き捨てるようにつぶやく、まるでアル中のおっさんに。



電気つけないと死ぬ。



…いくらなんでも飛躍し過ぎてはいやしないか。
「風が吹いたら桶屋もうかる」とか「霊柩車を見たら親指かくせ」とか
それ並に瞬時にそのことばの意図を掴むのは難しくないか。

ましてや暗闇から見知らぬおばさんに突然そんな暴言を投げつけられれば、どっちかっていうともう呪いのことば?(あるいは、エンガチョ!みたいな)
それがワタクシの切なる「交通安全祈願」とは誰も気づくまい。

…何ムキになってんだ、私(笑)。

と思いながら、そのうち山鼻界隈で謎の説教ババァが都市伝説化したら、それは紛れもなく私のことなんだろうな…とちらっと妄想してみたり、してみなかったり…。

今日の教訓:夜のサイクリングでは必ず電気をつけましょう。
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by chiori66 | 2007-08-19 01:21 | つれづれ日々の泡


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