2007年 12月 20日

ブレードランナーを観る。

映画「ブレード・ランナー」が製作25周年で限定の5枚組ボックスが発売される、というテレビCMを見た。なんとなく持ってたような気がして探してみたら、案の定レーザーディスクが出てきた。(チキチキバンバンも発見して大よろこび)
私の前後と少し上くらいの世代でちょっとひねくれた感じの人種だったりすると、みなさんこの映画ドップリだったんじゃないでしょうか。
公開当時の私は、なるべく学校に行きたくなくて、なるべく映画館にいたかった高校生だったので、ご多分にもれずすっかりヤラれてしまった。以来何回見たかよくわかんないくらいなんだけど、超久しぶりにさわりだけ…のつもりが、やっぱりもの凄くよくできていてついつい最後まで観てしまったのだった。




スターウォーズを初めて観たとき(小学生)、あの空間のクリーンな「白さ」というものが、未来観としてはとても新しく新鮮に思えたものだ。それまでは、「未来は銀色にぴかぴか」か「空中に透明のシリンダーが横断してる」手塚治虫的未来風景というのがインプットされてたので。

しかしあの暗さといい、ビチャビチャ不快な感じといい、ブレードランナーを初めて観た時の未来像のインパクトのあまりの強さに、「未来はデッドテック」という正反対なヴィジョンにすっかり上書きされてしまった訳だけど、考えてみればスターウォーズとのタイムラグはたった5年くらいのものだったとは感慨深い。70年代と80年代の時代性の差っていうのもあるかもしれない。(単純にルーカスとリドリー・スコットの差なのかもしれないけど。)

この映画は、雨と霧に煙った夜景の芸者顔のアップをかすめて飛行艇が横切る、というイメージを作っただけで「勝った」。画像1カットだけで、すべての世界観が表現できてしまう、その1カットを作り上げた人たちはエラい。いや、どのカットもいちいちフォトジェニックだからなー。ずるい。そこにまたヴァンゲリスの音楽がニクい(死語)くらいにうまく絡んでくるからな。ずるい。裸になってる訳でもないのに気恥ずかしくもスリリングなラブシーンの展開もうまい。ずるい。ルドガー・ハウワーの怪演がいい役もっていきすぎ。ずるい。

…と、言いたいことは色々ありますが、
何がいちばんSF的かといえば、当時まだそれほどイケてなくて引きつった笑い演技がビミョーだったハリソン・フォードが、若いままフィルムの中で真空永久保存されている点かも。
そうか25年も経っちゃってるのかー。「ふたつで十分ですよ」のおじさんも、もうこの世の人じゃないんだろうなぁ。

いやぁ、映画って本当に素晴らしいですね。(って、今年3本くらいしか映画館で観てない不届きもの)
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by chiori66 | 2007-12-20 01:36 | だって好きなんだもん


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