2004年 07月 16日

映画「真珠の耳飾りの少女」

a0011442_141056.jpg観てきました。
オランダの画家フェルメールを題材とした小説の映画化。フェルメールがモデルというだけで私の中では観る前からすでに★★☆以上確定!
なんたって特筆すべきは、画面の美しさ。素晴らしい仕事です。
聞けばプロダクション・デザイン(美術)のベン・ヴァン・オズはピーター・グリナウェイ作品や私の好きな「オルランド」の美術担当してた人らしい。(こういう映画を観ると「10代の頃にプロダクション・デザイナーって仕事の存在を知ってたら絶対やりたかった!」って思っちゃう。だれかやらせて!)
画面の中の「光」が完璧に計算され尽くされて再現されています。フェルメールのアトリエのあの有名な左側からの光はもちろんのこと、シーンごとに光と色調が違っていてうっとりするほど。酒場(市場だったかな?)ではブリューゲル風の光、暗闇ではカラバッジオ(この人も映画化されてるby故デレク・ジャーマン)かラ・トュール(ろうそくの炎の描写で有名な画家)を連想させるような光と闇のコントラスト、ほかにも名前はわかんないけどこんな絵見たことあるある!な画面が続々。出てくる食べ物やら食器やら盛りつけやらも17世紀のオランダ静物画さながらのバロッキーなシズル感。西洋美術好きの人ならおたくゴコロをくすぐられること間違いなしに必見です。

役者も達者なのよね〜。特に主人公の少女役・北ヨーロッパ顔なスカーレット・ヨハンソンの表情だけの演技、これでまだ19歳とは恐れ入りました。奥さんもその母親も迫真の演技、イギリスの俳優さんたちは大したもんです。映画的には画家と少女のまわりに沸き立つ静謐なエロチシズムがたまらん!(ああ、なんだか雑誌の映画評みたいな表現だこと!)てな訳ですが、個人的にはもうちょっと中盤の心理描写がこってりプラス10分くらいあっても良かったと思うけど。意外とさらっとした印象(100分だから?)。でも監督のピーター・ウェーバーはTV出身でこれが映画デビュー作だっていうからまぁこんな感じか。いずれにしても目の保養にはもってこいでございます。観るならぜひ映画館で!

http://www.gaga.ne.jp/pearl/
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by chiori66 | 2004-07-16 01:18 | 今日の1枚


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